建て前が終わり私一人で完成まで施工させていただきました。青木村の現場は非常に候かで一日作業をしていても人一人いません。車もあまり通らず民家は周囲にありますがとても静かな所です。北斜面に家が建っていますが外の景色は山がありたまにパラグライダーが飛んでいるような景色の最高な場所です。そんな静かな現場は今までそんなになかったので仕事はだいぶはかどったのですが、とにかく人がいなく、又職人さん達がいなくなると、話し相手がいなくなる日が何日もづづくと寂しくなる事もありました。現場が遠いので上田市にアパートをかりて、家に帰るのが事務仕事がない限り週末となりますので帰ると話がいつもより多くなるといった感じです。 |
現場では、お施主様が遠くにおりますのでなかなか現場にこられないので、建て前の時にある程度打ち合わせはすんでいるのですが、仕事をしていると、お施主様に聞きたい事が多々あります。ですからその場所以外の所を進めて、あとで現場に来た時に打ち合わせをしました。図面では表現できない事が沢山ありますのでお施主様が喜んでいただくにはどうしらよいかを常に考えながらの作業でした。一日の仕事が終わり清掃しながら今夜の食事をどうするかと考えでいるのですが、私は炊事が一切できないのでこれが一番大変でした。 |
最初はスーパーでお弁当だったのですが、あきてきたので何か作ろうと思うのですが、ラーメン位しか作れないので、週末に帰った時に野菜炒めの作り方などを聞いて作りました。目玉焼きも最初はプライパンに油をひいて玉子を落として焼くのですが、全体を焼こうとすると丸焦げになってしまいいつもうまくいきません。週末に帰った時に聞くと焼きはじめてから水を入れて落としフタをすると焦げにくいと聞き、いざ実践してみるとうまくいきました。これは自分の中では発見であり、感動でした。大工仕事や、当社では小物(ポストや家具など)は沢山作ってきたのでお客様から要望があれば、頭の中でイメージはできるのですが、料理となると何をどうしたら形になるのか全く創造つかなかったのですが、このお施主様との出会いで、少しではありますが料理のおもしろさが分かった気がします。私の大工生活21年の中で思い出に残る現場でまたこのような出合いを大切にお客様に喜んでいただける様な家作りを提案していければ幸いです。担当大工:小林 哲也 |
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